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■食育のたいせつさ(2006/10/10) ★専門家の意見 毎日新聞2006年10月8日(MSNニュース)に、子どもの体力低下傾向が続いているが、朝食を食べる子は食べない子より持久力が高いとありました。これを順天堂大の内藤久士助教授は「生活習慣の乱れが体力低下に影響している」と分析しています。内藤助教授は「生活習慣が(体力向上に)好ましいか好ましくないかの問題だ」と言います。 ★私のみかた:生活習慣の乱れも運動能力・背筋力・学力などの低下と同じで発達障害の結果である 以前から私は「生活習慣が悪いから持久力がない」のではなく、「持久力(生きる力)がないから生活習慣が悪いのだ」と感じています。 その理由は、正木教授がその著書「新版・子どものからだは蝕まれている」の中で書かれているように、これらの異常は1960年頃急に現れ、運動不足や公害と関係のない地方の農村まで、日本全国に一様に現れたからです。正木教授は、大脳前頭葉の発達を含めて、子どもの自然な発達がみられないとしていますが、これは何か自然な発達を阻害する要因が、日本全体に現れたと見るのが自然です。「じゃれつき遊び」「逆上がりの練習」などで、脳や体力の発達を少しは促進できるかも知れません。でもそれは非常に不安定で、あやうい発達だと思います。その効果の持続性も明かになっていません。「訓練しなくても自然に発達する力が、子どもになくなっている」と考えるのが自然ではないでしょうか。私たちの子ども時代には、まわりからとやかく遊びを指示されたりしませんでした。でも皆自然に発達したように思います。 私は、この自然な発達の阻害が日本全国一斉に現れた理由として、1952年の全国小学校の脱脂乳を含む完全給食実施と、それによる食餌の麻薬様物質(牛乳と小麦のカゾモルフィンやグリアジノモルフィン)の生成を疑っています。食餌の変化とデータの間には通常8年くらいの遅れが生じるのです。発達を阻害する原因を除かなければ、根本的な解決はないと強く感じています。 ★子どもは臓の力が弱っている 外来で小児を診るとき、体力のない子は朝食を食べず、寝つきがわるいのです。昼夜逆転するようになると、不登校の状態になります。このような時、「腎」(中国医学の臓)の陽気が不足している人には苓桂朮甘湯を与え、「腎」の陽気も陰気も不足している子どもには、四君子湯合猪苓湯などを与えると、学校に行けるようになった例を経験しています。元気になると、だらだらしていた子どもが活溌になり、朝食を食べられるようになります。もちろん寝つきも改善します。 治療を受けてない近所の男性は、子どもの頃から不眠で昼夜逆転し、体力がなくなって極度の疲労状態となり、成人になってからは働けない状態で家でぶらぶらしています。時に感情も爆発します。もちろん朝食は食べられるはずがありません。昼過ぎに起きて牛乳をがぶのみするそうです。味覚もおかしくほとんどの野菜は嫌いだそうで、臭いにも過敏で漢方薬はどんなものでも吐き気がするそうです。ご両親もたいへん困っておられます。治療が遅すぎたのだと思われます。小児期にはアレルギー性鼻炎・円形脱毛症などのアレルギー疾患がありましたが、最近は慢性閉塞性肺疾患で、肺気腫が進行しているそうです。 ★生きる力・生長と老化は「腎」のはたらき 「生きる力(いわゆる体力)」や「生長と老化」は、中国医学では「腎」のはたらきによるものです。牛乳の麻薬様物質による脳の障害(脳は腎の経絡が支配する)、ハーバード大のデータが示す牛乳による骨折の増加(骨は腎の経絡が支配する)などは、みな伝統医学では腎の損傷です。私は牛乳が子どもの「腎」を損傷し、多くの子どもたちが正常な発達をせず、退化あるいは荒廃しているのではないか、このままでは日本が滅びるのではないかと心配しています(最近これは確信に変わりつつあります)。 ★子どもの異常は1960年頃始まり程度が進行している 上で示したように、日体大の正木健雄教授は、子どもの異常が1960年頃から現れたと言います。遠足で最後まで歩けない・背筋力低下などです(図)。正木教授は背筋力の弱い子どもは前頭葉の活動水準が低く、脳の機能が順調に発達していないと指摘しています(図)。図では1969年と比較して、1990年の男子が8歳を過ぎると、明かに前頭葉活動水準が低下し退化しているかのようです。男女とも中国の子どもより、前頭葉の活動水準が低い傾向が見られ、子どもの脳機能の異常は年代とともに悪化しているように見えます。さらに1964年頃から、今回問題の朝食を食べない子どもが現れたようです。それ以後も不登校(図)・喘息(図)などのアレルギー・肥満(図)などの異常が増加し、運動能力(図)・学力の低下(図)など種々の異常に歯止めがかからない状態です。「百ます計算」などで知られる陰山英男教諭も、学力低下に加え体力低下も進んでいることなどを挙げ、「学力・気力・体力のすべてで落ち込んでいることが明らかになった」と指摘しているのです。キレル子・いじめ・教師を殴る暴力的な子・自閉症・学習障害児・多動症が増え続けており、大阪府では養護学校がパンク寸前です(図)。肉体的にも精神的にも荒廃が進んでいるのです。 ★子どもの異常は何歳から起こるのか 専門家は外で遊ぶ機会がない、テレビゲームなどが多いから、このような現象が起こると言います。でも子どもの異常は胎児期から起こっているのです。子どもの弱さを示すと思われる低出生体重児が増えているのです(図)。これは外で遊ぶことと関係がありません。妊娠中から影響を受けるのか、または母親自体が似たような異常を抱えているのかも知れません。現在の妊婦に切迫流産(生きる力がよわい)が多いのもこのためでしょう。 ★親の世代も生きる力がよわい 毎日子殺し・親殺し・通り魔・児童虐待のニュースがとぎれることがありません。児童虐待は1990年代から激増しています(図),(図)。1960年から始まった子どもの荒廃が、親の世代に及んでいるのかも知れません。働かないNEETも平成15年には10年前の1.6倍になったそうです(図)。 ★なぜこのようなことになったのか 約20年前、日本や韓国の工業化をモデルとする「ルックイースト」政策を唱えたマレーシアのマハティール首相は、2002年10月10日クアラルンプールで開かれた経済フォーラムで日韓両国に関する意見を求められ、日本の現状に苦言を呈したのです。 首相は「日本は欧米の文化を取り入れ、自分たちの伝統をことごとく変えようとしている」と厳しく批判し、今も日本に注目しているが、もはや目標としてではなく、失敗を繰り返さないための「反面教師」としてだと説明しました。対照的に韓国国民は「愛国的で民族的。職業倫理が高く、勤勉だ」と高く評価しました。マレーシアの若者に「イヤリングをつけ、破れたジーンズを履くような文化に染まれば、君らも駄目になる」と諭したのです【クアラルンプール2002・10・10 AP=共同】。 私もマハティール首相の意見には賛成です。日本では、1955年の栄養改善普及運動により、「味噌汁は塩分が多いので飲んではいけない」、「牛乳・卵・パンを毎日摂るように」、油炒め運動の推進など、徹底的に日本食が否定されました。前項で、牛乳とパンからは麻薬様物質ができて、脳の神経細胞が栄養障害におちいり、死滅することを述べました。米と大豆からは麻薬様物質ができないことも述べました。だから日本は世界一安全な国で、礼儀正しく勤勉な国民だと、諸外国の人から言われたものです。宮崎大学の島田彰夫教授は味噌汁を多くおかずを少なくと言います。世界の人々は日本食ブームです。東京都三鷹市にある都認証保育所「みたか中央通り保育室」の久保田京子園長(57)は、和食でアレルギー対策や食文化教育に成果をあげています【読売新聞教育ルネッサンスNo118. 2005/7/15】。 アジアの国々は植物食中心で、特に日本食は油をつかわず健康食でした。コーネル大学のキャンベル教授も、伝統食を守るべきだと言っています。同教授は中国研究の結果をもとにして、動物蛋白がすべての疾病を増加させると言っています。特に乳製品は最悪の食品です(以下のサイトも参考にしてください)。食餌あるいは食育が教育の中で一番大切なことは明かです。 ★平成12年の教育改革国民会議は税金のむだ遣いだった 小渕内閣が平成12年3月に発足させた教育改革国民会議は、そうそうたるメンバーをそろえ、国民の意見も公募しました。私も食餌、特に給食の牛乳について意見を提出しましたが、会議の出した結論には食育や食餌のことは一切なく、大変がっかりしたの覚えています。米国のマクガバン報告が、癌だけでなく「精神の健康と発達」も食餌と関係があるとしたのとは対照的でした。 結局、会議の結論と施策でも何の効果もなかったので、安倍内閣は教育再生担当補佐官の山谷えり子氏を起用せざるを得なかったのです。氏は「地域で育てる」「放課後自由な遊びで豊かな子どもの時間を過ごす」「伝統や歴史を尊重する」「愛や規範意識を育てる」などの方針を示しておられる。悪いこととは思いませんが、伝統食でない食餌(キャンベル教授が疾病を引きおこすという西欧食)を強要する給食を放置したままでは、子どもたちの荒廃に歯止めをかけることができず、また愛国心や伝統を守る気持ちも起こらないのではないでしょうか。地域で子どもを育てるなら、地域の人にも正しい日本食の食育をすべきだと思います。伝統食で子どもたちの脳が自然に発達するようにすれば、本来の勤勉で礼儀正しい日本人の子どもが帰ってくるはずです。 ★予防の原則 英国のロンドン・グリーンピースのメンバーが、マクドナルドのハンバーガーを食べると病気になると言ったため、McLibel Case(マクライバル訴訟:マクドナルド名誉毀損訴訟)が起こりました。1997年に英国でマクドナルド側が勝訴したのですが、フランスのストラスブールの判決はこれを完全にくつがえし、英国法にも大きな影響を与えました。だいたい最近ヨーロッパでは、健康や環境を考える際に「予防の原則」と言って、科学的に完全に証明されていなくても、危険の可能性がある場合はそれを予防する義務があるという立場がとられています。これは米国では考えられないことです。米国は非常に疑わしいことでも「科学的に証明されていない」として放置しています。それどころか米国では「科学的証明」を遅らせるための、反対のデータをつくる例も見られます(機会があれば説明したいと思います)。 ★食育の大切さと素晴らしい効果 キャンベル教授はそのマクライバル訴訟の被告の支援者からインタビューを受け、栄養学的な意見を述べていますが、その中で、食育の素晴らしい例を挙げています(以下のサイト)。 http://www.mcspotlight.org/people/interviews/campbell.html (要約)キャンベル教授は中年女性の学生を指導した。彼女は地域学校システムに関する学位論文の研究のため、彼女の第1学年の児童たちに、食餌を用意してそれがどこから来たのか調査する機会を与えた。その食餌は通常の人ならば奇妙だと思う植物食で、クスクスなどの類であったが、このような機会を学年の初めに与えられた児童は夢中になり、学年末には自分たちの食餌をドラマチックに変化させ、動物食を好まなくなったのである。帰宅して母親になぜこれが必要なのか教えたので、母親も食餌を変えはじめ、この小さな町の食料品店はこれらの食品を扱うための、新たな棚を用意するに至ったのである。これはニューヨークタイムスで報道された。 日本の医師たちは、「バランスのよい食餌を摂るように」と言います。だが、ヒトは基本的に菜食動物であり、菜食動物のゴリラやウサギに動物食や牛乳蛋白を与えると、動脈硬化や潰瘍性大腸炎などを引きおこしてきます。キャンベル教授が動物蛋白はすべての疾患を増やすと言うように、「バランスのよい食餌」は植物基本の食餌なのですから、食育ではこれを充分に教える必要があります。乳製品は動脈硬化・アレルギー・自閉症などの危険があり、危険があるものは「予防の原則」がとられ、排除されるべきなのです。にもかかわらず、地方の医師会の中には「乳製品を摂るのを忘れないようにしましょう」という指導をしているところもあります。私は、乳製品が絶対に必要だと盲信する、このような人々がいることに不思議さを感じます。なぜなら、世界の大多数の人々は乳製品を摂らずに、人類の歴史を重ねてきたのですから。 中国の周代の儀礼(ぎらい)という経典には、「素食」という言葉が出てきますが、素食とは穀類・野菜の植物食でふだんの食餌を指します。動物食は祭りや儀式で摂るのであって、これは東洋の智恵ともいうべきものでしょう。 ★教育委員会は、特定の利益集団のためにはたらいているのではないか? 私の地方でも、何がなんでも給食で牛乳を摂らせようと、市の教育委員会の体育科は、親が牛乳を飲ませないよう頼んでも、「検査結果を出せ」「本当に絶対牛乳が飲めないのか検査で確認したい」などと言わせるように教師を指導しています。何度も述べたように、食物アレルギーは殆ど検査に出ないのが普通で、頻度すら分からないのです。教育委員会の指導は学問的に誤っているのです。それでも強く牛乳飲用を強制する態度は、教育委員会がある種の利益集団のために働いているのではないか、と疑われてもしかたがないのではないかと思います。 ★追記(2007年5月13日):目標を掲げることができない人を文科相(或いは政治家)にしてはいけない 山谷補佐官らの教育再生会議は、5月11日に「子守歌を聞かせて瞳をのぞきながらできるだけおっぱいで育児」「授乳中はテレビをつけない」「父親もPTA行事に参加」「早寝・早起き・朝ごはんの習慣化」などの「親学」の目標を掲げた提言をする予定でしたが、伊吹文科相のクレームによって、これが中止になりました。 私はこれらの目標は人間だったらあたりまえのことだと思います。文科相は目標を掲げるなと言うのです。ということは、15年あまりで児童虐待が30倍になる現実を容認しろ、努力目標は掲げるなと言うことです。政治は目標を設定して、少しでもそれに近づける、方策や研究を講じることだと思います。つまり、伊吹文科相は政治家でもないし、まして文科相などにする必要のない人です。 →(乳製品の怖い話し・目次) 以下のサイトで関連のあることを述べています。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~u171nt |
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なぜカルシウムを摂りなさいという指導がなされるのか?
■なぜカルシウムを摂りなさいという指導がなされるのか?(食品科学は商業主義優先)(2006/12/1) ...続きを見る |
乳製品の怖い話し 2007/01/16 07:40 |
乳製品の怖い話し・目次
■乳製品の怖い話し(目次) ★(2005/04/16)■給食で牛乳を強制するのをやめよう ★(2005/04/21)■子どもの背筋力が低下し続けている ★(2005/05/14)■少年凶悪犯罪者の食事は牛乳が多い ★(2005/6/12)■カルシウムと牛乳を摂る国・骨密度の高い国に骨粗しょう症が多い ★(2005/7/10)■乳製品の各成分は,みな動脈硬化性疾患の冠疾患死亡率と強い相関がある.(糖質図3・蛋白図4・乳脂肪・カルシウム図5) ★(2005/1... ...続きを見る |
乳製品の怖い話し 2007/01/21 22:57 |
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